「普通科」「創造理数科」を併置する進学指導重点校

都立立川高等学校で行われた塾対象入試報告会に参加しました。

伝統ある進学校、立高

立川高校は1901（明治34）年創立の東京府第二中学校を前身とした都内屈指の伝統校です。校風は、「質実剛健」「自主自律」。４月に着任された鈴木宏治校長先生からは、「様々な分野の人や海外とつながり、チームを組んでプロジェクトを立ち上げるような、新しいイノベーションを生み出す人材を育てることが目標です。」とお話がありました。

新しい学科の「創造理数科」

立川高校は2022年４月、創造理数科が開設されました。都立高校初となる「理数に関する学科」の創造理数科では、「理数系分野の素養を深め、物事の本質を見極めようとする姿勢」、「将来にわたって研究する科学的人材としての基本的な資質と能力」を育てます。
カリキュラムでは、数学・理科で理数科の専門科目である「理数数学Ⅰ・Ⅱ」「理数化学」「理数物理」「理数生物」「理数地学」を設置。「理数探究基礎」「理数探究」では、特色ある探究的な学習を行います。様々な企画を通して、興味・関心の幅を広げていき、自らテーマを設定し、研究を進めていきます。
この４月に入学した１期生は、物おじせずに、何事にもチャレンジしていく生徒さんが多いそうです。創造理数科は現在１クラスのため、クラス替えがなく、じっくり研究に取り組むことができます。
入学者選抜では、創造理数科を第一希望とした普通科との併願が可能です。2022年度入学者選抜では、併願した受験生が多かったとのことです。

SSHの取り組み

スーパーサイエンスハイスクール（SSH）指定校で、中間評価では高い評価を受けています。現在の指定は今年度までですが、Ⅱ期目（令和５～９年度）の申請を予定しています。普通科・創造理数科、文系・理系を問わず、全員が課題研究に取り組みます。課題設定力、分析考察力、発信力（日本語・英語）などを育み、将来、あらゆる分野で活躍するリーダーを育成します。