知っておきたい用語集 | 晶文社 高校受験案内

知っておきたい用語集

最近話題の用語や、聞いたことはあるけどよく知らない用語、志望校を考えるにあたり、知っておくと教育内容などが理解しやすい用語などを集めてみました!

あ行

 アクティブ・ラーニング

▷教員による一方向的な講義形式ではなく、生徒が能動的に参加する学習法のこと。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワークなど、多種多様です。認知的・倫理的・社会的能力、教養、知識、経験など、幅広い力が養われます。

 

 イマージョン教育

▷英語以外の様々な教科を、英語を手段にして学んでいき、英語を習得する学習方法です。音楽や体育、調理実習など実技科目でも行われます。

 

英語4技能

▷英語の「聞く(リスニング)」「読む(リーディング)」「話す(スピーキング)」「書く(ライティング)」という4つの技能のことです。

 

オールイングリッシュ

▷授業においては、話す言葉をすべて英語とすることを基本とした教育活動のことです。生徒が英語に触れる機会を充実させるとともに、授業を実際のコミュニケーションの場面とすることを目的としています。生徒の理解度に応じた英語を用いることが原則です。

 

オンライン英会話

▷パソコンのテレビ電話などを使い、外国人講師にマンツーマンで英会話指導を受ける講座です。海外の教育機関と提携するケースが多く見られます。

 

オンライン授業

▷インターネットを介して授業を行うこと。大きく分けると、リアルタイムで授業動画を配信する「同時双方向型(同期型)」と、あらかじめ準備された動画や資料を使って授業を行う「オンデマンド型(非同期型)」の2種類があります。

 

か行

教科横断型授業

▷教科や科目の枠にとらわれず、複数の教科の領域にわたって展開する授業のことです。

 

高大連携

▷高校と大学の双方が連携して行う教育活動のことです。高校生が大学に行って授業を受けたり、大学の先生が高校に出向いて授業を行ったりといった、高校生が大学レベルの教育に触れる取り組みが多くあります。高校在学中に受講した大学の講義の単位が、高校の単位や進学後に大学の単位として認定される場合も。その他、図書館などの大学施設利用や、大学生との共同研究、さらには大学院生が自らの研究をもとに行う授業の受講など、内容は多岐にわたります。

 

さ行

ザ・ヤングアメリカンズ

▷アメリカの非営利団体(NPO)「ザ・ヤングアメリカンズ」が来日し「アウトリーチ」という教育活動を展開。学校や地域の施設で数日間、英語によって生徒たちを指導し、歌やダンスのショーを作り上げ、発表します。

 

習熟度別授業

▷理解の度合い(学力レベル)により、生徒を複数のグループに分けて、それぞれに合った授業を行います。数学、英語での実施が目立ちます。少人数授業は人数が少ないだけで、グループ分けにおいて学力レベルの考慮はありません。

 

シラバス

▷各科目の年間授業計画書です。時期ごとに学ぶ単元や内容、使用教材、評価方法などがまとめられ、これを見ることで生徒は授業に取り組みやすくなります。

 

スキット

▷寸劇(短い劇)のことです。英語の授業では、生徒が英語で寸劇の台本を作り、実演します。

 

スタディサプリ

▷リクルート社が運営している学習支援サービスです。主に授業動画を配信しています。

 

ゼミ(ゼミナール)

▷主に大学で行われる授業形式の1つ。指導教授の下、特定のテーマについて発表や討論を比較的少人数で進めます。高校でも取り入れるところがあります。

 

総合的な探究の時間

▷高校の「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」に変更されました。新学習指導要領の2022年度実施に向け、2019年度から移行措置がとられ、先行して行われています。自己の在り方・生き方を考えながら、生徒が主体的に課題を設定する、集めた情報を整理・分析する、まとめ・発表を行うことが一層重視されています。

 

た行

大学入試改革

▷正式には「大学入学者選抜改革」と言い、「高等学校教育改革」と「大学教育改革」と共に、「高大接続改革」という一体的な改革の一部です。この改革により、大学入学者選抜試験は学力の3要素 ①知識・技能の確実な習得 ②思考力、判断力、表現力 ③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 を多面的・総合的に評価する試験に変わりました。

 

ティームティーチング

▷複数の先生がチームを組み、授業でよりきめ細かく指導します。英語では、日本人の先生と外国人講師によるティームティーチングを行う高校もあります。

 

調査書

▷中学校から高校に提出する書類です。各教科の5段階評定、出席の記録、総合的な学習の時間の記録、特別活動の記録などから構成されています。私立は学校によりますが、公立は東京が中3のみ、神奈川は中2・中3、千葉と埼玉では中1~中3の評定、東京と神奈川は評定のほかに観点別学習状況の評価が記載されます。中1・中2は学年末、中3は通常12月末時点のものです。

 

は行

ブリティッシュヒルズ

▷福島県にあるイギリスを模した造りの施設で、宿泊体験を通じた英語のレッスン・プログラムが整備されています。講師、従業員に外国人が揃い、英語に浸る生活を送ることができます。

 

プログラミング

▷プログラミング言語を用いて、コンピュータにさせたい仕事の指示を出す作業のことです。学習指導要領の改訂により、2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化。中学・高校でもプログラミング教育の充足が図られています。

 

ま行

ミッションスクール

▷キリスト教に基づいた教育を行う学校のことです。また、キリスト教団がキリスト教を広める目的で設立した学校を指します。

 

模擬国連

▷参加者が世界各国の大使になりきり、国連の会議をロールプレイする活動。会議準備として担当国や議題について調査・研究し、政策を立てます。会議では自国の政策をもとに演説や交渉を行い、決議案を作成。最終的には、それぞれの国益を考慮しながら国際社会にとって有益かつ問題解決に貢献する案を決議として採択します。

 

や行

ユネスコスクール

▷ユネスコ(国連教育科学文化機関)の理念を教育現場で実践するネットワークに加盟した学校です。世界中の加盟校と交流しながら、地球規模の問題、人権・民主主義、異文化理解、環境問題などの学習、活動を行います。2019年11月現在、日本国内では幼稚園、小学・中学・高等学校、大学など1,120校が加盟。

 

ら行

理数科

▷①数学と理科にわたる探究的科目のことです。数学的な見方・考え方や理科的な見方・考え方を組み合わせて探究する過程を通して、課題を解決する力などの育成をめざします。
②普通科で学習する教科・科目に加えて、数学と理科をより深く学ぶためのカリキュラムが組まれている学科のことです。数学的・科学的な能力の育成をめざします。

 

リベラルアーツ

▷最近は文系・理系や特定分野の枠組みを越え、広範囲の知識・教養を身につけるという意味合いでリベラルアーツを掲げる大学が増えています。高校でもこうした捉え方でリベラルアーツの教育を進めるところが見られます。

 

ルーブリック

▷学習到達状況(何をどこまでできるか)を文章で示した評価基準で、到達度の高低によって複数設けられ、表の形式にされます。これにより、通常のテストでは評価が難しい「思考・判断」や「関心・意欲・態度」、「技能・表現」等の分野を多角的な観点から評価することができます。評価する先生と生徒の側でこの評価を共有するのも特徴です。

 

レシテーション

▷レシテーション(暗唱)とは、指定された長い英文を暗記して、正しい発音で、人前で話すことを言います。

 

A~

ALT[エーエルティー]・JET[ジェット]

 ▷ ALT(Assistant Language Teacher)は外国語指導助手のことで、ネイティヴスピーカーの外国人が外国語の授業で日本人の先生を補佐します。国が関わる国際交流事業「JETプログラム」で来日した外国人青年をALTに採用する場合が多くあります。

 

BYOD[ビーワイオーディー]

▷ BYOD(Bring Your Own Device)とは、生徒が各自のスマートフォン、タブレット端末などを学習活動などに活用することです。高校では課題研究や調べ学習、発表などのほか、コロナ禍においてリモート学習でも取り入れる動きが出ています。

 

CEFR[セファール]

▷CEFR(ヨーロッパ共通参照枠)は、言語能力を段階別に評価する国際指標です。初心者のA1からA2、B1、B2、C1、そしてネイティヴに近いレベルのC2までの6段階に分かれています。言語は英語に限りませんが、受験では英語の検定試験を用いて言語能力を測ることが多くあります。

 

Forms[フォームス]

▷Microsoft社の教育支援ツールのことで、アンケートやテストの作成・集計などが主な機能です。

 

Google クラスルーム[グーグルクラスルーム]

▷Google社が運営する、クラス単位で生徒や学習内容を運営・管理するための教育支援ツールです。教材・課題の一括配布や進行チェック・採点などを行うことができます。

 

Google フォーム[グーグルフォーム]

▷Google社が運営するアンケートツールです。アンケートの作成・分析が主な機能です。

 

IB[アイビー]

▷ IB(International Baccalaureate)は、国際バカロレア機構が提供する教育プログラムで、同機構の認定校だけで実施できます。このうち、ディプロマ・プログラム(16~19歳対象)のカリキュラムを2年間履修して最終試験を経ると、国際的な大学入学資格「国際バカロレア資格」が取得可能です。2021年6月30日現在、日本国内の認定校は96校で、うちディプロマ・プログラム実施校は59校。

 

ICT教育[アイシーティーきょういく]

▷教育現場で活用される情報通信技術そのものや取り組みの総称です。ICT(Information and Communication Technology)は、情報通信技術を意味します。

 

PBL[ピービ―エル]

▷PBL(Project Based Learning)とは課題解決型学習のことを言います。生徒自らが課題を発見し、解決する能力を養う教育方法で、答えに達するまでの過程が大切であることを学びます。

 

SDGs[エスディージーズ]

▷「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」(SDGs)が2015年 に国連で決定。17項目が2030年を年限とした世界の共通目標とされています。これに沿って、貧困の拡大、気候変動、資源の枯渇などの様々な問題を、日本の学校教育でも生徒が自らの主体的な問題として捉えるようにアプローチすることが求められています。

 

SSH[エスエスエイチ]

▷文部科学省が先進的な理数教育を行う高校としてスーパーサイエンスハイスクール(SSH)を指定しています。指定校では、独自のカリキュラムによる授業や、大学・研究機関との連携、地域の特色を生かした課題研究など様々な取り組みを進めています。各校の指定期間は原則5年間ですが、再指定などの場合もあります。2020年度に指定されている高校は、過年度指定校と新規指定校を合わせて217校。

 

STEM教育[ステムきょういく]・STEAM教育[スティームきょういく]

▷科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・数学(Mathematics)の頭文字を取った理数系教育の総称がSTEM教育です。芸術(Art)も含めたものがSTEAM教育。各分野の知識・技能を生かしながら、これからの(AI 人工知能)社会の中で問題解決の力を育みます。

 

Stream[ストリーム]

▷Microsoft社の教育支援ツールのことで、主な機能は動画の視聴・共有です。

 

Teams[チームス]

▷Microsoft社の教育支援ツールです。主な機能としてチャット・ビデオ通話・課題管理・ファイル共有があります。

 

TGG[ティージージー]

▷TGG(TOKYO GLOBAL GATEWAY)は東京都のお台場地区にある体験型英語学習施設です。空港やホテル、お店などのコーナーで英語のやり取りをしたり、学習ルームで各種のグループワークなどを英語で行ったりするプログラムが用意されています。多摩地域にも小中学生を対象とした同様の施設整備が計画中です。

 

WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアム構築支援事業

▷文部科学省が実施する事業で、グローバルな社会課題の解決等に向けた教科等横断的で探究的な学びを通じて、イノベーティブなグローバル人材育成をめざしています。先進的なカリキュラムの研究開発と実践を行う「カリキュラム開発拠点校」が指定されます。指定期間は3年間で、2019年度に10校、2020年度に12校、2021年度に6校が指定されました。

 

Zoom[ズーム]

▷Zoom社が運営するオンライン会議ツールです。オンライン授業の配信のために多くの学校で使われています。

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