先日、羽田国際高等学校の教育関係者対象説明会に参加しました。
1941年に女子校として創立。2024年より新校名である「羽田国際高等学校」として男女共学化予定。国際化の進む羽田空港に一番近い私立学校として、日本文化・他者理解から始まる「真のグローバル教育」を推進します。2025年4月には、「羽田国際中学校」が開校予定です。
グローバル×ローカル=グローカル
多様化・グローバル化していく社会で、主体的かつ創造的に生きていくための土台を形成する、独自のグローカルキャリア教育「WINGSプログラム」。こちらは学年活動や行事、進路活動、授業などすべての活動に導入され、学校全体でグローカルシンキングの育成に取り組みます。創造力や共感傾聴力、感情コントロールなど「見えない力」を可視化し、多彩な体験や課題解決型の授業を通してその力を伸ばすことで、倫理的思考力・表現力など「見える力」の向上を促進。これらの力を最大限に引き出し、より高みをめざした進路を実現します。
国内で留学?
「WINGSプログラム」の一環で、「HANEDA留学」を用意。羽田空港に近いというメリットを生かし、本校に居ながら世界との繋がりを体感できるプログラムとして、年に10回以上の国際交流を予定しています。どのように国際交流を行うかはすべて生徒達に一任し、複数の先生がコーディネーターとしてサポートします。生徒達は事前準備としてチームごとに内容を考え、プランを先生に提出。時には厳しいフィードバックを受けながらも、交流の日に向けて準備を進めます。
実際に今年の5月にはプレ実施と称してコロラド大学の方々を招待しました。交流をするにあたり、現在校生のある班では「おにぎりを作る」という内容で事前準備をしていましたが、先生から「全員がお米を食べられるのか」というフィードバックを受けました。すると生徒達自ら、食物アレルギーの可能性を視野に入れられていなかったということに気が付き、改善案を提出。プレ実施の際も、無事におにぎり作りが成功しました。しかしそこで終わりではありません。HANEDA留学では事後学習の時間を設け、レポート発表や反省、改善点の確認、次回に向けた準備も行います。5月のプレ実施後の学習では、たくさんの生徒から「悔しい」という感想が出ました。もっと英語力があればもっとうまくいったかもしれない、と多くの生徒が思っていたそうです。その思いから、自主的にネイティヴの先生のもとへ英会話の練習をしに行ったり、英語検定の勉強に励んだりと生徒達に変化が見られました。
6月にはマレーシアから高校生を招いたそうですが、その際はきちんと説明できなかったという前回の反省を生かし、生徒達で「おにぎりの作り方」や「浴衣の着方」などを英語で説明したプリントを作成。マレーシアの高校生にも喜んでもらえました。
事前準備、体験・交流、事後学習を年に何度も繰り返すことで、その場限りではない積極的な行動力と課題解決能力を養います。
“伸”学校
一人ひとりを“伸ばす”ため、特別進学コース、総合進学コース、幼児教育コースの3つのコースを用意。
特別進学コースは難関大学への合格が目標。少人数制を導入しており、1クラス20名までとしています。生徒一人ひとりの特性や個性、得意、苦手分野などの情報をまとめた生徒カルテを作成。教員全員で共有し、それをもとにクラス担任と指導教員が週に一回学習カンファレンスを行い、個人に合わせた最適な指導方針を協議。担当教員全員で生徒をバックアップします。
総合進学コースはアクティブラーニングや課題解決型授業を取り入れた「WINGS探究」の授業を多く配置したコース。1年次の1学期から生徒と保護者に大学進学を意識できる行事を開催し、目標を設定。主体的に進路を選択できる力を養い、将来なりたい自分を見つけます。また2年次からはWINGS特進コースも設定。難関大学総合型選抜入試での合格をめざし、大学受験に挑戦します。
幼児教育コースでは、1年次から付属の保育園や幼稚園で保育教育を実施。幼児教育専門学校とも連携し、実技だけでなく情操教育も取り入れるなど、豊かな心の保育者になるためのカリキュラムを組んでいます。
羽田国際高等学校では受験生向けのイベントが予定されています(事前申し込みが必要な場合があります。また、変更・中止となる可能性がありますので、必ず学校のHPでご確認ください)。
- 夏の学校説明・体験会:8/5(土)、8/23(水)
- 学校説明会:10/7(土)、10/21(土)、11/3(金・祝)、11/11(土)、11/25(土)、12/9(土)
- 入試説明会:11/18(土)、12/2(土)
- 個別相談会:11/26(日)、12/9(土)