◎教えて先輩! 志望校・進路の決め方♯3 八王子実践 高等学校 | 晶文社 高校受験案内

◎教えて先輩! 志望校・進路の決め方♯3 八王子実践 高等学校

特集

特色ある3コースと行き届いたサポートで
十人十色の志望進路を実現

Introduction

 生徒の豊かな個性を大切に,世界に貢献できる有為な人財を「実践的教育」によって育む八王子実践。2026年に100周年を迎え,本校の伝統的な精神「自重・自愛・自制・自立」を基盤としながら,学習サポートの充実や施設整備など,様々な改革を推進しています。

多様な進路に応えるコース制

 本校では,生徒一人ひとりの興味・関心や進路希望に対応するため,次の3つのコースを用意しています。

■特進コース
 最難関国公立大学をはじめ,難関私立大学への現役合格を志すコース。英語検定の取得も推奨しており,対策として「英語特講」や「2次試験対策講座」などを開講。1・2年次に2級または準2級,3年次までに全員が2級の合格をめざします。

■選抜コース
 文武両道を実現させ,国公立大学や私立大学への現役合格を目標とするオールラウンドなコースです。授業では,基礎学力の向上を徹底。各種進路イベントやきめ細かな進路指導で,生徒が「夢」を見つけ,それを「目標」に変えるサポートを行います。

■総合進学コース
 高大専連携プログラムやオリジナルカリキュラムにより,新しい学びを展開するコース。2年次より以下の4クラスに分かれ,それぞれの専門分野の学びを深めます。

クラス名 連携先
先進科学クラス 東京工科大学,日本工学院八王子専門学校
看護医療クラス 看護医療系入試に特化した予備校
国際教養クラス 拓殖大学外国語学部・国際学部
総合教養クラス 日本工学院八王子専門学校
総合進学コース国際教養クラスの授業。

■コース共通の進路指導
 難関大学現役合格に向けた放課後の校内予備校「J-Plus」は,すべてのコースで利用可能。部活動の時間に配慮した講座も設定されています。
 大学教授による模擬授業,専門学校講師による体験授業,先輩による合格報告会,大学ごとのブースで個別質問ができる進路ガイダンスなど,進路について考える機会も多数,設けています。

進路サポート行事「キャリアガイダンス」の様子。

「特進コース」進路指導の特徴

 3コースのうち,特進コースを取り上げます。特進コースでは1年次より,年3回程度の個人面談や冬の三者面談を経て,生徒個々のやりたいことや進路を掘り下げていきます。
 進路面談について,特進コースの担任を務めた所雄太先生(進路指導部主任)はこう話します。
「個人面談では,1名につき30分~1時間程度の時間をかけ,生徒とじっくりと話します。『何がしたいかわからない』という生徒から,進路が定まっていて出願指導に進む生徒まで,段階は様々ですが,決まった答えに誘導するのではなく,対話によって生徒が自分なりの答えを見出すことができるよう,心がけています」

森碧斗さんの文武両道実践記

 2026年3月に特進コースを卒業し,中央大学文学部人文社会学科に入学して東洋史学を専攻する森碧斗(あおと)さん。小・中学校と野球を続けてきて,高校では本格的に野球に注力したいと考えていました。八王子実践を志望した動機を,次のように話してくれました。
「八王子実践は,硬式野球部が力をつけてきたことで知りました。中学生の時に練習に参加する機会があり,そこで感じた大らかな雰囲気,体験した現代的で自由度のある練習に惹かれました。ロバート監督の人柄に触れ,この人のもとでやってみたいと思い,校風や学校の雰囲気も“青春”という感じで気に入ったので,志望校に選びました」
 森さんは中学時代から「お世話になった先生のような教員になりたい」という夢を持っていました。特進コースを選んだのも,部活に力を入れつつ,「大学進学はしっかりとしたい」という思いがあったからです。
 部活に力を尽くしながら,大学進学という目標を達成するため,1年次より自分に合った勉強法を考えていった森さん。試行錯誤の末,校内予備校「J-Plus」や塾にはあえて通いませんでした。

中央大学1年<br>森碧斗さん
中央大学1年
森碧斗さん

部活が毎日18:00まであるので,その後にJ-Plusや塾を入れてしまうと,疲れ切ってしまうことがわかりました。そこで頭を切り替え,最初から受験対策をするのではなく,1・2年次は学校推薦型選抜も視野に入れ,学校の成績を落とさないことを第一に気をつけました。2年次の冬からは受験を意識し,学校のテスト結果を基準に,自分が苦手なところ,足りないところを分析して,抜けていた基礎の復習に時間をかけました。

■「合格報告会」が志望校選択の入口に
 森さんが,中央大学文学部を志望するきっかけとなったのは,指定校推薦や総合型選抜で大学に合格したばかりの3年次の先輩が自身の受験経験について語る「合格報告会」でした。2年次2月のことです。
 そこで中央大学文学部に指定校推薦で合格した先輩の話を聞き,中央大学に興味を持った森さんは,文学部で教員免許が取得できるかどうかを調べ,自分が指定校推薦の条件を満たしているかを先生に相談した上で,指定校推薦で挑戦することを決めました。

「合格報告会」の様子。「先輩1名につき後輩が10名前後と小規模に行うため,メンタルケアの話など,大人数では聞きづらい質問ができたのもよかったです」と森さん。

■部活引退後の孤独な闘いを突破
 3年次になり,森さんは1学期末の成績が出ると,指定校推薦の校内審査に出願。硬式野球部の方は,2025年度の全国高等学校野球選手権大会の西東京大会でベスト8という成績を修めました。部活引退後の8月下旬,森さんは指定校推薦の校内審査を通過。大学の合格発表は12月上旬でした。指定校推薦で合格する可能性は高いとは言うものの,受験に100%確実はあり得ないと考え,合否がわかるまで,一般選抜の対策を進めていました。

森碧斗さん
森碧斗さん

校内予備校「J-Plus」も塾も利用しなかったので,一人で勉強していたこの夏の期間がいちばん大変でした。友達に連絡して励まし合うことでモチベーションを上げ,なんとか頑張っていました。結果的に合格できましたが,もし一般選抜の対策をそのまま続ける必要があったなら,J-Plusに入った方がいいなと感じました。自分を律することができる人は少ないですし,孤独に勉強するのは大変です。一緒に頑張る仲間ができることが,J-Plusや塾を活用する醍醐味のひとつだと思います。

 部活を優先しながら自分に適した勉強法を確立し,見事,第1志望の大学に合格! ですが実は,高校受験では第1志望校に合格できなかった悔しい経験があります。
「めちゃくちゃ頑張ったにも関わらず落ちてしまったという現実と悔しさを身に染みて感じたので,『どれだけ勉強しても絶対はないんだぞ』と危機感を持って大学受験の勉強に励むことができたと思っています」(森さん)。
 2・3年次に森さんの担任だった所先生はこう見ていました。
「彼は非常に努力して,部活と勉強を両立していました。ストイックで,時には折れそうになることもあり,必要に応じて声をかけましたが,最後までよくやり抜きました。日々の学習も頑張っていて,2年次で英検2級に合格した後もスコアを上げるために何度も受験し,3年次には英検準1級に挑戦していた姿が印象に残っています」

試合中の森さん。

■硬式野球部での経験が自分を成長させてくれた
 入学前の印象通り,硬式野球部はとても居心地がいい環境だったと森さんは言います。
「練習にはしっかり取り組む一方,人間関係は厳しすぎず,ロバート監督の呼び方も“ロバートさん”と決められていて,先輩後輩の延長のような,いい関係が築けていました。監督の人間性から学ぶことも多かったです」
 尊敬できる監督だけでなく,共にきつい練習を乗り超えて成長した硬式野球部のメンバーは,大切な仲間になりました。八王子実践での3年間を振り返り,「野球部での経験が自分を成長させてくれました」と話す森さん。3年次の夏の大会ではメンバー入りを果たし,文武両道を貫きました。全力を出し切った野球は高校で一区切り。「教員になる」という夢を叶えるため,大学では勉強を頑張りたいと語ります。

野球部の仲間と。
森碧斗さん
森碧斗さん

特進コースと硬式野球部を両立している先輩や後輩がいたので,相談し合ったり,切磋琢磨したりできました。彼らが勉強を頑張っている姿を見ると,「負けてられない」と感じてやる気につながりました。同じ部活のメンバーだけでなく,吹奏楽部や剣道部など,忙しい部活に所属する特進コースの友達の存在も支えになりました。

吹奏楽部のステージ。

個性を尊重する進路指導で「挑戦」と「自立」を促す

 森さんは八王子実践の魅力について,「所属コース,部活と勉強のバランス,大学入試の形式など,生徒が自分で選択できる自由があるところです。こうした自由があるので,個性が際立ちやすい校風になっているのだと思います」と話します。
 本校では,指定校推薦の利用にコースの制限を設けていません。特進コースを含め,どのコースからも指定校推薦にチャレンジすることが可能です。
 また進路指導においては,面談などを通じて生徒と丁寧に対話を重ね,受験形式や志望校などを自分の意志で自由に選択できるよう,サポートしています。

私がいつも生徒達に伝えていることは,「最後までやり抜くことの大切さ」です。自身の実力よりも高い志望校を選ぶ生徒には,時に,教員として厳しい現実も伝えますが,それでも,「受験をしたい」という意思が強い場合は,全力で応援すると決めています。挑戦することで得られる経験は,生きていく上での財産になります。だからこそ,生徒達にはどんどんチャレンジしてほしいですね。そして,“稼げる大人”になってほしい。“稼げる”というのは単に富を得ることではありません。自分の力でしっかりと生きていける,真の意味で「自立」した大人になるということです。その上で,感謝の心を忘れず,世の為,人の為に尽力できる人間に成長してほしいと願っています。(進路指導部主任 所雄太先生)

八王子実践 高等学校
https://www.hachioji-jissen.ac.jp/high/
『首都圏 高校受験案内 2027年度用』本文p.424
●所在地:東京都八王子市
●共学校
●1926年創立
●普通科(特進コース/選抜コース/総合進学コース)

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