世界に広がるチャンスを掴むための挑戦
Introduction
日本に居てもグローバル社会を感じる時代になりました。外国語のスキル,コミュニケーション力,異文化理解,多様性の受容,異なる価値観の人と協働する力,といった素養がこれまで以上に必要とされています。これらを世界標準レベルで身につけられる学校があれば,魅力的ではありませんか?
インターナショナルスクールとは,日本に住む外国籍を持つ人のために設立された学校を指しますが,日本人も入学できる学校が増え,選択肢の一つとなっています。教育内容は,そのスクールの基盤となる国のカリキュラムや,国際バカロレア(IB)プログラム,独自の教育法などに基づき,校内の公用語は主に英語です。
コロンビアインターナショナルスクールとは?
埼玉県所沢市にあるコロンビアインターナショナルスクール(以下,CIS)には,幼稚部,小学部,中学部,専修学校高等課程が設置されています。子ども達の年齢層も,バックグラウンドも,ダイバーシティな学校です。
■カナダ・オンタリオ州のカリキュラムで学ぶ
最大の特徴は,カナダ・オンタリオ州の教育省認定カリキュラムで学ぶこと。高等課程を卒業すると,カナダの高校卒業資格が得られます。また,アメリカ合衆国の認定団体WASC(The Western Association of Schools and Colleges)の認可を受けていること,日本では外国の高等学校相当として指定されていることから,日本の大学入学資格が認められます。卒業後の進路の選択肢は国内外にわたります。

■国際色豊かな環境
生徒の7割強が日本国籍で,アジアの国出身者が1割強,アメリカ・カナダ国籍が1割弱,ほかにブラジル,ニュージーランド,ポルトガル,ロシア,スイスなどの出身者が在籍しています。
教職員も生徒も,授業も日常会話も,校内で話す言葉は英語。教科書,配布物,掲示物も英語で書かれています。
教職員のうち,外国人の先生は,カナダ,アメリカ,イギリス,オーストラリアなどの出身者が18名。海外の教員免許を所持すると共に(カナダ・オンタリオ州の教員免許取得者は約8割),英語が母国語ではない生徒に英語で教えた経験が豊富です。
保護者・学校間のコミュニケーションは英語でも日本語でも十分にとることができます。保護者への正式文書には和訳が付き,保護者面談には通訳が入り,メールや連絡ノートは日本語でのやりとりが可能です。

■スクールライフ
三学期制で,4~6月が春学期,9~11月が秋学期,12~3月が秋学期。夏休みは約2カ月あります。授業は1日に110分×3コマ実施されます。
【時間割例】 | Grade10(1年次) | Grade11(2年次) | Grade12(3年次) | |
1時限 | 9:00~10:50 | Business (商業) |
English (英語) |
History (歴史) |
2時限 | 10:50~12:40 | Geography (地理) |
Mathematics (数学) |
English (英語) |
12:40~13:30 | LUNCH | |||
3時限 | 13:30~15:20 | Physical Education (保健体育) |
Art (美術) |
Mathematics (数学) |
水曜日は75分×3コマで,授業は午前中に終了。昼食後に1時間半ほど,全員参加のクラブ活動を行います。



海外で通用するマインドを育てる
本校では,時期も期間も問いませんが,一度は海外に出てほしいと考えています。ただ,外国で日本人が挫折することは多々あります。それは言葉の問題だけでなく,外国の価値観や思考,行動様式に慣れていないから。海外へ行く前にそれらを会得し,自分で考えて行動できるよう,学校生活のあらゆる場面でトレーニングするのが本校の教育です。
■英語レベルに応じた2つの授業クラス
授業クラスは,英語が第一言語者向けの「Main Stream」と,日本語が第一言者向けの「ESL(English as a Second Language)」の2つを用意。ESLの生徒は英語学習への意識や習慣が身につき,英語力もアップしたら,Main Streamに合流。その時期は,1年次の夏休み前,2学期,3学期,2年次など,まちまちです。

■マインドセッティングが英語上達の鍵
高いレベルで英語をマスターするには,懸命に勉強するだけでは限界があります。どう学ぼうとするかのマインドが重要です。英語の単語や文法,慣用表現などを習得するためのルーティンをつくり,こなしていけば成績に表れ,成績が上がれば自信がつき,自信がつけば,それを力に新しいことにチャレンジする,というマインドが育つでしょう。

森亦哲也先生
世界中にチャンスがあるのに,今,英語が話せないからと言って挑戦しないのはもったいない! やればできるようになるのですから,一歩を踏み出してほしいですね。日本にありながら海外と同じ環境の本校で慣れてから,海外に旅立ってもらえればと思っています。
■知識量や正解率より大事な評価のポイント
本校では,単元ごとに評価項目が複数設定されており,何をどのレベルまで理解・習熟しているかがジャッジされます。先生に確認すれば,自分が今,どの段階にいるのか,何が足りなくて,何を頑張ればよいのかなどを知ることができます。日々,先生とコミュニケーションをとり,適切な対策を講じることが,評価につながります。
また,課題やレポート,プレゼンテーションなどは,基本事項を踏まえた上で,独自性や創造性を表現すること,自分の考察や意見をしっかり示すことも重要です。

生徒の意思に基づく進路選びと実現への準備
大半の生徒が大学進学志望で,自分のやりたことの実現に向けた選択をしています。生徒の自主性に任せるのが本校のスタイルですが,進路を考える場を設け,情報提供もしますし,ホームルームの時間には進路に関する確認作業が行われます。ホームルーム担任は3年間持ち上がりなので生徒の状況をよく把握しており,適切にフォローします。
海外大学に進学する場合,入試の時期は国ごとに異なり,出願手続きも大学によります。生徒が自ら調べて,出願要件,出願書類,手順,提出期限などを確認。書類やオンライン上の準備を整えて手続きを踏む流れです。

■進路の傾向・実績
英語で講義を行う日本の大学に,総合型選抜などで進む生徒が多い傾向ですが,海外大学進学者が半数を超える年もあります。日本の大学に在学途中で海外に出るケースや,欧米の大学の東南アジアキャンパスという選択も見られるようになりました。
日本の大学で志望校に挙がるのは,国際教養大,早稲田大,慶應大,上智大,国際基督教大,立命館アジア太平洋大,東京国際大,テンプル大ジャパンキャンパスなど。国際教養系の学部が多いようです。海外大学の場合は専門が明確で,幅広い分野にわたります。以下は海外の進学先の例です。
カナダ | University of Toronto,University of British Columbia,McGill University,McMaster University,University of Alberta,University of Ottawa,Queen’s University,University of Waterlooなど |
アメリカ | University of California Berkeley,University of California Los Angeles,New York University,University of Wisconsin-Madison,Boston University,University of California Davis,University of Minnesota,University of California Irvineなど |
オーストラリア | University of Melbourne,University of Queensland,Monash University,University of Sydney,Griffith University,La Trobe Universityなど |
イギリス | London College of Communication,University of Bradford,University of Exeter,University of London,University of Sussexなど |

清水咲弥さんの挑戦ストーリーは続く
卒業生で,カナダのトロント大学ミシサガ校2年生の清水咲弥さんは本校入学当初,英語での会話に自信がありませんでした。しかし,失敗を恐れる気持ちや,人に話しかけるのが苦手な性格をなげうち,マインドを切り替えると目覚ましく上達。難しい課題でも妥協せず,提出期限ギリギリまで諦めずに,納得のいく内容に仕上げて提出し,高評価を得たことも。
大学ではCISの時よりも学習量が格段に増加。1年目はペースを掴み,新しい学習環境に慣れるのが大変だったと言います。それでも粘り強く努力を続け,カナダでの生活は2年目に突入。学業はより専門的になり,学習量もさらに増えました。
そんな中でも清水さんは新たな挑戦を忘れません。小学生の頃に始め,高校3年生まで取り組んでいたフィギュアスケートを再開したのです。大学チームのハイレベルなトライアウト(入団試験)を受け,2回目にして合格。週4日の練習に励み,大会に出場したり,外部でパフォーマンスを披露したり。学業との両立は並大抵のことではありませんが,効率よく勉強し,スケートには集中して向き合い,充実した生活を送っています。

将来の目標はまだ明確ではないものの,「大学卒業後は日本に帰国し,日本の大学院を受験するか,医学や心理の道に進みたい」と考えているそうです。
「この地で多様な人々と関わることで,様々な文化や価値観の存在を深く実感しました。トロント大学で得た文学に関する知識や,多様な文化と価値観,そして自分自身の経験を日本に持ち帰り,医学や心理の分野で活かしたいという思いが一層強くなりました」

「何もしなければ前には進めない」CISで培われた力を発揮
清水さんは,CISで学んだ日々を振り返り,こう話してくれました。
「CISでは,努力を認めてもらったことが自信につながり,挑戦する力を身につけることができました。努力を重ねることが私の最大の強みであり,大学でもより高いレベルをめざしながら,一歩一歩前進してきました。思うようにいかず,悔しさから一人で涙を流すこともありましたが,『何もしなければ前には進めない』と言い聞かせ,挑戦し続けた結果,試合やテストで成果を出し,成長できました。また,努力してきた経験が,自信と自分自身への信頼に通じると気づき,継続的な努力は,周囲の人々からの信頼を得るという大きな力を持つのだと実感しました。“地道に努力を重ねる力”は,CISで,先生方の温かいサポートに恵まれた環境の中で培われたものだと心から思います」

CISで学ぶものが英語だけではないことは,おわかりいただけたかと思います。清水さんは,世界中どこに行っても,どのような状況にあっても発揮されるスキルやマインドを備えています。CISでの経験を核として,今後も成長・挑戦は続くでしょう。それは,CISで学んだ人の多くに共通します。



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