三者面談までに志望校の候補を選びましょう | 晶文社 高校受験案内

三者面談までに志望校の候補を選びましょう

中学3年生の皆さん! 中学校の先生、保護者との三者面談の時期となりました。三者面談では、どの高校を受けるか、第1志望はどこか、併願するのは何校か、どの入試制度で受験するか、合格できそうか、評価対象となる資格や活動実績はあるか、といったことが議題となります。
その後、12月になると、東京・神奈川を中心とした首都圏公立中学校の先生は、皆さんが決めた私立高校と「入試相談」を行います。入試相談は、主に推薦入試や併願優遇入試の条件をクリアしているかどうかや、合格の可能性などについて話し合われる場です。
高校受験の段取りとして、受験生は三者面談までに志望校あるいはその候補を選んでおく必要があります。

第1志望校は決まっていますか?

何校か受験すると思いますが、まず、第1志望はどうでしょう。決まっていれば、あとは第2・第3志望ですね。
第1志望候補はいくつか挙がっているけれど、絞り切れていないという方は、三者面談までに選べれば良いですが、そうでなければ、学校の良いところと迷っているところを整理し、希望順位をつけておいて、三者面談で相談すると良いでしょう。
どうにも決められないという方は、後に出てくる「まだ間に合う! 志望校選び」を参考にしてください。

併願校はピックアップできましたか?

精神的にゆとりを持って第1志望校の受験に臨めるよう、早い段階で合格している高校を1つは持っておきたいところ。その戦略を立てるべく、三者面談で第1志望校だけでなく、第2志望以下の併願校も先生に伝えます。
私立高校では、併願推薦や併願優遇、第1志望優遇制度など、合格の可能性を高めてくれる制度があるので、利用するのが得策です。ただし、多くの制度には、学業成績や出席日数などの条件が定められています。併願校について、三者面談では、先ほど挙げた優遇制度を利用できるかどうか、スライド合格やチャレンジ合格、特待生・奨学生認定を狙うのか、目標を高く持って優遇制度を利用せずにフリー受験するのか、といったことを相談します。
併願校を選びかねたら、候補として何校か挙げておき、何で迷っているのか整理した上で、先生と相談して決定すると良いでしょう。
候補校と言っても、首都圏にはたくさんの高校があります。どう選んだら良いかわからない、絞れないという方は、次の「まだ間に合う! 志望校選び」を参考にしてください。

まだ間に合う! 志望校選び

本来なら、各校の教育理念、その学校ならではの教育内容を一番に見てほしいのですが、今は学力に合った学校に目星をつけてから、各校の概要・教育内容を調べるのが近道です。
晶文社の黄色い受験案内を使い、志望校の候補を探してみましょう。学力に応じた高校を探す方法は2つ。

1.『首都圏 高校受験案内』の「学力段階表」を見る
折込掲載の都立用と私立・国立用、見開きページ掲載の都県別公立用(神奈川、千葉、埼玉)があり、いずれも、地域と学力から探します。自分の偏差値帯の高校をいくつか選びましょう。ここでは都立と私立を例にします。

【東京都立高等学校学力段階表】

【私立・国立高等学校学力段階表】

2.「受験生応援アプリ」の偏差値検索機能を使う
利用の際はこちらにアクセス ➡ https://jukenguide.azurewebsites.net/

次に、選んだ高校の紹介記事を見ていきます。

①選んだ高校のページを開く
巻末索引または、都公立高校ページの各都県冒頭にある「目次」を利用します。私立高校は女子校・男子校・共学校の並びで、それぞれ五十音順に掲載されているので、男女・共学の区分がわかる場合は、巻末索引を使わなくても探せます。
②学校の概要を知る
学校基礎情報や教育内容、進路情報を読んで、どんな学校かを掴みましょう。学校選びのポイントは、教育方針、教育内容、学校生活、アクセス、卒業後の進路、学費などです。
③入試の概要を確認
「入試要項」(前年参考)や「合格の基準」と、模試の結果や通知表の成績を見比べ、自分が受験できそうか考えます。私立高校は、合格の可能性を高めてくれる優遇制度があるかをチェック。
④私立高校:優遇制度を利用できるか調べる
前年の内容ですが、「内申基準」を見て自分の通知表の成績と照らし合わせてみましょう。少し足りなくても諦めないでください。検定資格や諸活動実績により、内申加点が認められる場合があるので、2023年度入試で内申基準の変更がないかと合わせて、まずは中学校の先生に尋ねてみてください。
⑤他の高校も検討
「併願校の例」に他の高校を提案しているので、参考にしてください。新たな高校は、上記①~④でまた調べます。

【都立】

【私立】

学校概要と合わせて検討し、その学校に興味を持ったら、これから参加できる説明会があるか、個別見学が可能か、学校HPで調べて訪問してみましょう。志望校を実際に見ずに受験するのは危険です。なるべく学校を訪問して判断してください。
準備不足で三者面談を行うと、よく知らない高校を先生に勧められるがままに決めてしまい、不本意な選択にもなりかねません。何か引っかかることがあったら、その場で決めずに、よく考えて後日、先生に返事をするようにしましょう。そして、志望校が決まったら受験勉強にまい進です! 納得の志望校をめざしてください。

◎志望校選びにこの1冊! 書籍概要は以下よりご覧ください。

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